夫婦円満ユーチューバーKŌJIYAの嫁 じゃばみ(@jabamichan)です。
一億総活躍社会とか、女性の活躍とか世間ではいろいろ言われていますが、そんな提言をしている人のほとんどは男性か男性化している女性なのでは、と私は思っているんですが。
最近テレビで「専業主婦に罪悪感を感じる人が多い」という話題が取り上げられていましたが、専業主婦って一体どんな存在なのか、実際に専業主婦をしてみた私の経験を通して考えてみたいと思います。
もし、結婚して仕事をどうしようか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考になると嬉しいです。
【この記事のトピックス】
・専業主婦になったきっかけ
・専業主婦になってからの半年間
・専業主婦のメリット
・専業主婦のデメリット
目次
【専業主婦になったきっかけ】
まず、私が専業主婦になったきっかけですが、以前の職場で年功序列だけでリーダーになった上司があまりに仕事ができなさすぎて、「なんで私こんなやつの下で働かなあかんねん」という気持ちがあって。笑
特殊な業界だったので、仕事のストレスがかなり大きかったと思います。
その頃は毎日のように「仕事やめようかな」と相方に愚痴っていました。
相方は、なかなか昔気質な人で「男は外で働いて女は家を守る」みたいな意識が強いので、私が愚痴るたびに「仕事やめてもかまわんよ」と言ってくれていました。
自分で言うのもなんですが、職場では結構頼りにされていたんです。
ですが、その私に任せっきりで、問題提起しても一向に改善しようという気持ちが感じられない上司に心が折れてしまいました。
妊娠できないってこともあり、ひとまずストレスを限りなくゼロに近づけてみようかなと。
そんな気持ちで専業主婦という選択をすることに。
人間には現状を維持しようとする本能(ホメオスタシス)が備わっているそうです。
なので、仕事をやめようかどうかって時に「やっぱりやめるのやめとこうか」なんて気持ちが起こってしまうんですが、一歩踏み出してしまえば、意外とあっさりと仕事をやめることができました。
一番面倒だったのは、社会保険や年金などの手続き関係。
しばらくは働く気持ちがなかったので、相方の扶養に入りました。
この辺りは今後法改正があればいろいろ変わっていくだろうと思うので、今後チェックが必要ですね。
【専業主婦になってからの半年間】
専業主婦1ヶ月目
以前の仕事は9時から16時まで・週3〜4日のパートタイマーで、休日は掃除したり音楽したり創作活動にあてていました。
なので、仕事がなくなったらすごい時間を持て余すんじゃないかな〜と思っていました。
ですが、専業主婦になって最初の1ヶ月は引越しをしたってこともあって結構バタバタで。
相方と心地よく暮らせる住まいづくりと新生活に慣れるための期間になりましたね。
専業主婦2ヶ月目
8月、猛暑の毎日でしたが、専業主婦には関係ありませんでした!笑
朝、相方を送り出した後は、掃除や洗濯をし、せっせとブログを書き(この時点で専業とも言いがたいですが・・・)、お昼には相方のついでに自分のお弁当も用意していて、ちょっとテレビを観て買い物に行き、夕食の支度をする。
そんな生活を送っていました。
エアコンはずっとつけっぱなしにしていましたが、寝室にしている部屋と横続きのリビングで大半を過ごしていたので効率は良かったと思います。
ほとんど外に出なかったせいで運動不足になり、体のラインがゆるくなったような。汗
お盆で田舎に帰省したりしたので良いリフレッシュになりました。
専業主婦3ヶ月目
9月も8月と似たような生活をしていたのですが、祖母の容態が悪くなり、お盆から1ヶ月で再度帰省、翌日一度家に戻るも、翌日の朝に祖母が亡くなりました。
介護をしていた両親、きっと疲れもたまっているだろうからとその日のうちに田舎へとんぼ返り。
そのまま葬儀の手伝い等で1週間近く田舎で過ごしていました。
もし仕事をしていたらこれほどスピーディーに帰省できなかったと思います。
その後は、疲れや悲しさもあって何も手につかず、だらだらと過ごしていたと思います。
専業主婦4ヶ月目
ここは普通の主婦とは違うかもしれないので参考になるかわかりませんが・・・
10月は週に1回どこかでライブがあるという多忙な月でした。
そのため、家事以外はライブの練習に費やしていましたね。
ただ、このあたりからなんとなく集中力が持続しない感じがしていました。
昼間をついだらだら過ごしてしまって後悔するような日もありました。
仕事をしていた時は、もっと計画的に生活できてたんじゃないかと。
そして、だんだんと目減りする自分の貯金にも不安が募っていました。
私は金遣いがあんまりよろしくないので(汗)、きちょうめんな相方に生活費全般を任せて貯金をしてもらう方が断然安心。
相方には毎月食費をもらっていますが、自分のものを買ってもらうには気がひける。
特に化粧品代やお酒代(相方は下戸なのです)なんて特に。
なので自分の貯金を切り崩しながら自分のものを買っていましたが、引越しで新調したカーテンやらカーペットやら衣装ケースなんかの支払いが終わると、私の貯金は空前のともしびレベルに。
危機感を覚えた私は、メルカリ転売やクラウドワークスでおこずかい稼ぎをしようと考え、実践してみることに。
専業主婦5ヶ月目
11月。季節の変わり目だったので、メルカリ転売で冬物のコートが何着か売れました。
まずは仕入れに行って、服のお手入れをして、写真を何枚も撮って、取引相手にはこまめにメッセージを入れ、梱包にも気を使って、取引完了するまでに相当なストレスでした。
それでいて手に入るのは数百円〜数千円。
クラウドワークスでは、応募してみるものの実績が少なすぎて全く仕事できない。
数円のアンケートとかやってるんじゃ、化粧品1つ買うのにどんだけアンケートに答えなあかんねん。
うすうす感じていましたよ、これバイトした方が早いって。笑
そんな悶々とした日々を過ごし、なんとなく開いたアルバイト情報サイト。
見つけたのはネットビジネスに関するお仕事で、「やってみたい」と思えるものでした。
しかしながら、専業主婦になったものの、いざ働きに出ようと思うことにこれだけエネルギーがいるのかと思いました。
ここでもまた現状を維持したいという本能、「ホメオスタシス」が働くわけです。
今まで続けていた仕事をやめること以上に、新しい環境に飛び込んで行くのは怖い。
面接を申し込む電話をするのに2〜3日悩みました。
しかしながら、欲しいものを我慢してまで専業主婦でこだわり続ける理由もないし、嫌だったらやめればいいから、となんとか勇気を出して電話をかけました。
専業主婦6ヶ月目(専業主婦終わり)
アルバイトは体験バイトがあり、よさそうだったのでそのまま働くことにしました。
専業主婦6ヶ月目にして専業主婦を離脱。
今のバイトは週に2日ほどなのですが、おかげで生活にメリハリがついたし、お金の心配もなくなりました。
「やりたい」と思って選んだ仕事なのでやりがいも充実感も大きいですし、なにより職場の方々が良い方ばかりで楽しく働けています。(この文章を書いている時点では3ヶ月目です)
そういうわけで、専業主婦は半年で終わってしまいましたが、その間に感じたメリット、デメリットをまとめてみたいと思います。
【専業主婦のメリット】
専業主婦の最大のメリットは時間がたくさんあるってことです。(人によってはデメリットにもなりうるとは思いますが。)
今までは時間に追われて、疲労した体に無理やり家事をさせていたわけなんで、心の余裕度が全く違います。
一番変わったなと思ったのは、料理をより丁寧にするようになったってこと。
引っ越した際にリフォームしたので、キッチンが私のお気に入りの場所になったってのもあるけど。笑
専業主婦というと、家計の全てを旦那様に委ねるわけですから、肝心の旦那様が体を壊したら一巻の終わりになってしまう。
だから、少しでも体に良いものを、と食への安全性をより強く意識するようになりました。
今までは「時短」って言葉に美学を感じていたけど、料理に時間をかけられるのってすごい贅沢やな、と思います。
冷蔵庫の中身をきちんと確認して、レシピを考えながらのんびりお買い物をする時間があるし、成分表示や産地だってちゃんと確認する。
少し手間のかかる野菜や果物なんかも食卓に取り入れるようになりました。
肉ばかりでなく、魚料理にも挑戦するようになりました。(包丁も新調しました。笑)
料理にかける時間は自分の体と相方の体のことを考える時間でもあります。
それは妊活にとっても非常に大事なことですよね。
そうやって暮らしてみると、今まで自分は一体何に急かされて、何を節約して、何を大事にしてきたんだろうと思いました。
時短料理には、おかずの作り置きやあらかじめ野菜をカットしておく方法、冷凍保存など今ではいろんな方法があって、テレビや雑誌では得意げに時短料理を披露する人をもてはやすような傾向がありますが、栄養や安全性の観点で考えると「どうなの?」っていうものもあります。
たとえば、作り置きおかずは腐るリスクがあります。
また、腐らないまでも酸化してしまいます。
野菜をカットしておく方法では、切り口から野菜の栄養素が抜けてしまうことが考えられます。
冷凍保存でも失われる栄養があるし、食材の食感や味が変わってしまいます。
つまり、時短料理で働きながらでも家族に食事を提供できている良妻賢母のつもりでも、栄養スカスカで酸化した食事を提供している恐れがあるってことです。
その点専業主婦は、その時々の食事をその時に調理するという、圧倒的な時間の余裕があります。(するかしないかは人それぞれですがね。)
実家の母がよく野菜を送ってくれるのですが、たくさんの量を送ってくるので使い切れないものは冷凍するんですが、どんなに気をつけて冷凍しても、やっぱり生の野菜を使った料理の美味しさにはかないません。(きのこ類は例外。)
食材にこだわり、1から作った料理は自信持って安全だって言えます。
働いている時は、家事なんかマイナスをゼロにするものだと思っていました。
でも料理に関しては、空腹をゼロにするだけではなく、美味しさや栄養で体をプラスに導くことができるって最近は思っています。
他にも、通勤電車の煩わしさがない、わざわざ混んでる時間にスーパーに行く必要もない、疲れたらお昼寝できる、ドラマや映画は見放題、ウォーキングにも時間が取れる・・・
自分のペースで生きられるってことは本当に幸せだと思います。
【専業主婦のデメリット】
では、専業主婦のデメリットについて考えてみましょう。
冒頭にあげた「専業主婦の罪悪感」というのはどこから来るのか、それについてもあわせて考えてみようと思います。
私は専業主婦は肯定派なのでそのようなまとめになっております。
・おこづかいや自分のお金の問題
私が専業主婦を断念するに至った最大の理由がこれです。
お金のやりとりは家庭によってさまざまだと思いますが、共働き世帯の多い現代では、夫婦であってもおさいふは別という家庭も多いと聞きます。
いざ、専業主婦になった時きちんと負担してもらえるように旦那さんに相談して、ざっくりとでもルール作りをしておかないと、自分ばかりが消耗してしまい「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。
特に化粧品代や生理用品代って女性にとってはなくてはならないものですが、男性によってはぜいたく品だと勘違いしている人もいるんだとか。
これから専業主婦になろうかと思っている人は、そういった意識の違いをすり合わせておくことが大事だと思います。
・万一の時のリスク
不幸にも夫の死や離婚なんてことになった場合(生命保険や慰謝料は今は置いておきますが)、年齢によっては仕事につけない、ついたとしても職場に馴染めないといったリスクがあります。
お国に頼るのは最後の最後にとっておいて、、
そんな時に少しでも足しになるように、へそくりを貯めたり、空いている時間を利用して資格の勉強をしておいても損はありません。
先にも書きましたが、たった5ヶ月仕事を離れた33歳の私がバイトの面接を申し込むのにすごく勇気がいりました。
死別や離婚なんて有事の際なので(私は離婚経験者w)その場になったらガムシャラになれるとは思うんですけどね。笑
備えあれば憂いなしってことです。
・健康診断のない生活
これについては、私は今もない生活なのでそのうち市の人間ドッグにでも行かなくちゃなとは思っているのですが。汗
私自身は28歳の時に受けたのが最後の健康診断。
幸いにも大きな病気にはなっていないのですが、毎年◯月に必ず健康診断を受けると自己管理しないと、なかなか行きづらいものです。安くはないし。
・考え方が偏ってしまう
働いている友人とは疎遠になり、1日中自宅で過ごす日の話相手は家族だけ。
私のように相方と2人暮らしであれば、私の話相手は相方だけです。
泊まり勤務の日なんかは朝相方が出て行ったらそれっきり誰とも会話しないという日もしばしば。
なんとなく寂しいのでテレビをつけたりネットを見たりしますが、結局は自分にとって都合の良い情報ばかりを受け取ってしまうので、気づいたら考え方が偏ってしまっていることもあるかも。
そうなってしまわないために、私はなるべくニュースを見るようにして情報弱者にならないようにしたり、一方の意見を見聞きしたらその逆の意見も調べたりして、常にニュートラルな位置を意識するようにしています。
・罪悪感
テレビでは、ママ友に「楽そうでいいね」と言われて傷ついたというインタビューを紹介していました。
「罪悪感」というものは、他人の目を意識することで生まれるものだと思います。
さしあたり思いつくことに以下のようなものをあげます。
①「あの人は仕事をしながら子育てをして家事もこなしているのに比べて自分は・・・」
②「子どももいないのに働かないで何やってるの」
③「お金を稼げない自分の存在意義が感じられない」
でも考えてもみてください。
基準は自分でいいと思うんですよ。
①「あの人」は自分とは違う人ですよね。
生まれた環境も持っているポテンシャルも性格も違うのに、その人と比べることって何か意味があるんでしょうか。
②こういうことを言う人とは距離を置いてかまわないと思います。
私のブログ記事で妊娠したいから仕事をやめたっていう内容の記事があるんですが、毎日数名は必ずこの記事を読んでいるんです。
関連記事【妊娠したいから仕事を辞めてきた】専業主婦になった30代主婦のその後
子どもがいない人にはいない人の悩みや不安があるのに、余計なお世話です。
そんな言葉に一喜一憂する方が人生がもったいないです。
③お金を稼ぐ人は偉くて、そうじゃない人は偉くないんでしょうか?
昔保険の外交員をやったことがあるのですが、専業主婦に対する売り文句として「専業主婦の方の家事をお金に換算すると1500万円ほどになります(だから保険に入って備えましょう)」というのがありました。
お金は発生しないけど、1500万円の価値があると考えれば少しは罪悪感が減るでしょうか。
「自分は自分、人は人」と割り切る勇気を持ちましょう。
それでも罪悪感があるなら、私みたいに週数日だけでも働いてみるのもいいかもしれません。
掲示板サイトとかもたまに見たりしますが、専業主婦に関する話題って結構あがってて、みんな罪悪感だとか自分の存在意義について悩んでるんだなって感じます。
もちろんこの記事もたくさんの人が読んでくれているのですが、それってたくさんの人が悩んでいるってことなんですよね。
今の世の中って、専業主婦より働く女性の方が多いし、働く女性を美化するような風潮があるからなんだと思います。
でも、実際に私が専業主婦をやってみて、仕事してることでごまかしてきたこともたくさんあると思いました。
せっかく大切な家族がいるのに、「忙しい」とか「疲れている」って理由で家族との時間がおざなりになるのって本末転倒やと思うし、時短料理もいいけどそれで捻出した時間を自分が有意義に使えてたかって言ったらわかりません。
だから今のところは、毎日相方のことを考えながら大切に暮らせていることがとても幸せです。
妊活や自分の体のこと、親の介護などなど・・・専業主婦になる理由って人それぞれにあると思うんですが、まずは自分の幸せを大切にすることが一番。
せっかく守られている存在なのに、罪悪感や存在意義とか考えて無駄に不幸になる必要はないと思うので^^
総じて専業主婦を擁護する記事となりましたが、私自身は働く女性も尊敬しています。
社会で頑張る女性がいればいるほど、社会は女性にとって生きやすい場所になるだろうし。
とにもかくにも、この記事をご覧のみなさんが、自分が選択した人生で、幸せに暮らしていけますよう願っています。
では、今日はこのへんで。