元従業員が語る!国会議員秘書になるには?国会議員秘書の仕事内容は?

夫婦円満ユーチューバーKŌJIYA 嫁の じゃばみ(@jabamichan)です。

 

私、あんまりいいことではないかもしれませんが、今まで働いてきた職種の数はまあまあ多いんです。

・・・つまるところ、長続きしないってことなんですが^^;

だから人に雇われることを諦めて、粛々とブログを綴る現在に至っております。

 

ま、それは置いといて。

 

今日は、そんな私の経験してきたお仕事の中でも、国会議員秘書のお話をしたいと思います。

私は2013年から最近まで、とある国会議員さんの地元の秘書のお手伝いをしていました。

※国会議員は東京の国会議事堂で国会に出ることが主な仕事なので、通常は東京と地元に2拠点をかまえ、それぞれに秘書を雇っています。

 

5年半にわたって、地元の国会議員秘書のお仕事を間近で見てきた私なりの個人的な見解ではありますが、国会議員秘書のお仕事に興味のある方のお役に少しでも立てたらなと思ってこの記事を書いています。

ただ、ここに書いてあることが全てではないと思いますし、イレギュラーなことも多々ある業界だと思いますので、その点ご了承くださいませ。

【この記事のトピックス】

 

・国会議員秘書になるには

・国会議員の地元秘書の仕事

 

 


 

【国会議員秘書になるには】

 

国会議員秘書になるにはどうすればいいかをお話する前に、国会議員秘書の種類についてお話したいと思います。

まず、国会議員秘書には公設秘書私設秘書の2種類があります。

 

公設秘書とは、国からお給料が出る秘書で、政策秘書公設第一秘書公設第二秘書があります。

公設秘書の給料については、年に1回かな、新聞で公開されていたように思います。

参考までに、私が働いていた事務所の公設第一秘書は年収約700万円ほどもらっていたと思います。

 

 

そして私設秘書とは、公設秘書以外の秘書のことで、議員の自費で雇用される秘書です。

なので、めっちゃベテランの議員は収入が多い(後援会が大きかったり、政治献金が多かったりするんだろうね)ので、何人も私設秘書を雇うことが可能だったり、その中でもめっちゃベテランの秘書は、私設でガンガン稼いでいる人がいたりします。

例えるなら、公設秘書はサラリーマン、私設秘書はフリーランス(もしくはアルバイト)と言えばわかりやすいでしょうか。

 

公設秘書の中の政策秘書に関しては、主に議員の政策を作るのを手伝ったりする秘書ですが、国会議員政策担当秘書の資格試験合格者または、選考採用審査認定者のみその職に就くことができます。

こちらの資格については、他サイトの方が詳しいと思うので、調べてみてくださいね。

 

 

上記の資格がなくても就くことができるのが、公設第一秘書・公設第二秘書と私設秘書です。

 

では、資格なしで国会議員秘書になる方法ですが、①人から紹介してもらう ②政党の集まりに積極的に参加したり政治塾に参加して顔を売る ③選挙活動のお手伝いに行く ってのが一番固いんじゃないかな〜と。

 

と言うのも、

「私、〇〇(大物議員)の元秘書をしていました!先生には私の力が必要だと思います!」

って感じのうさんくさい電話のなんと多かったことか。笑

 

雇う側だって、人手には確かに困ってるけど、誰でもいいわけじゃありません。

まして国会議員の世界なんて、一歩外に出たら敵ばっかやし、ちょっと油断してたらすぐオンブズマンとかに突っつかれるし、変な人を雇ってトロイの木馬にならないようにしなければいけません。

 

てなわけで、普通のアルバイト情報誌にも載せにくいため、信頼できる人からの紹介が国会議員側からすれば一番安心なのです。

なのでそういうツテがなく、紹介を受けるような見込みもない人は、党の集まりとか政治塾に熱心に通うことで国会議員と知り合いになった上で、働きたい旨を伝えるのがいいのかなと思います。

 

ちなみに私は、不動産会社でパートをしていた時代に営業マンをしていた人がいつの間にか秘書になっていて、その後に1度目の結婚をして専業主婦をしていた時に「人手が足りないから手伝って欲しい」と声をかけられ、秘書手伝いをすることになりました。

ま、秘書手伝いと言うか、一応私設秘書って位置付けにあったのかな。

ちなみにお給料は時給800円スタートでした。笑(最終的には時給1150円まで上げてくれましたが。)

 

私以外の私設秘書は選挙時に労務者として働いていて、人手不足だったのでそのまま事務所に残る形での就労となりました。

月収は額面で20万円ほど。

その人の休日は週1日。

ちょっと少ない気はしますね^^;

そのあたりの裁量は雇う議員にもよると思うので何とも言えません。

秘書の中には休日がない人もいる世界なので(国会議員は本当に休みなく働いていると思います。ま、選挙に通るための仕事であって公的な仕事とは言えないですが。)よっぽどの志があるか、よっぽどこの仕事が好きじゃないとなかなか続けられない仕事かなと思います。

 

 

 

 


 

【国会議員の地元秘書の仕事】

 

では、次に国会議員秘書って毎日一体どんな仕事してるの?と思っている人も多いと思うので、あくまでも私が働いていた国会議員事務所の地元秘書の仕事ですが、ご紹介したいと思います。

あわせて、どのような人が秘書に向いているのか、求められている人材についても考えてみたいなと思います。

※選挙時の仕事は特別事態なので今回の記事では省きます。

 

後援会・企業訪問

地元秘書ならではですが、挨拶だったり、御用聞きだったりをしつつ、いざという時(ま、大きくは選挙ですよね)に協力してもらえるように日々顔つなぎをします。

営業マンと同じですが、「手マメ・足マメ・電話マメ」が大事だと思います。

私はこの言葉を、新卒で入った生保会社で学びました。

結局人の信頼というのは、面倒なことを面倒がらずにできること、そしてそれが面倒だと相手に感じさせないということが積み重なることで勝ち得られるんだと思います。

そうして地域の人や企業の方との信頼関係を構築することで、ポスターを貼らせてもらったり、献金や入党のお願いをするということが主な目的です。

私自身は良くも悪くも正直すぎて顔にも態度にも出まくるので、営業職は向いてなかったですね。苦笑

 

総会・懇親会・運動会・卒業式等行事への代理出席

東京で公務をこなす国会議員に代わり、案内をいただいた会に出席します。

出席をすることで、少しでも人の目に触れておくことが目的です。

小さい会だと、「こんな会にまで来てくださった!」と喜んでもらえたりします。

そして、時には挨拶をしたりもします。

そういうわけで、顔も知られるし挨拶の練習にもなるので、将来議員になることを目指す人が志望することも多いですね。

 

そうそう、ここでありがちなダメ秘書の典型なんですが、代理で行っても「先生」って呼ばれたり、すごく持ち上げてくる人がいるんですが、それで自分は偉いと勘違いしちゃう秘書。

そもそも議員が偉いのかと言ったら、私は別に偉くはないと思います。

人知れず努力をして、国のために尽くして結果を出した人が結果として偉いわけで、国会議員自体が偉いわけじゃないと思うんですよ。

 

それに、秘書や議員を持ち上げる人にも持ち上げる理由があります。

持ち上げられたからと言っていい気になっていたら足元を見られていた・・・なんてこともざらにあります。

献金をくれるからと言って受け取っていたら、その団体が国から補助をもらっている団体だったとか、献金してくれた人が生活保護を受けている人だったとか、外国籍の人だったとか・・・

私が働いていた議員事務所はその辺気をつけていたのでなかったとは思いますが、そういうのが明るみに出たらまずい議員って世の中にまあまあいるんじゃないかと思います。

 

また、味方だと思っている人がある日突然敵になることも多々あります。

選挙で手伝いに来てくれていた人が次の選挙では敵陣営にいた、ってこともありました。

そういうわけで、誰が信頼できて誰が信頼できないかを把握した上で、秘書自体も脇を締めておかないと議員もろともすぐに失脚するハメになりますよ。

 

祝電を送る

案内をいただいているけど代理出席がかなわないところには祝電を送ることでアピールをします。

私は主に祝電の作成をしていたのですが、呼ばれていない会にも積極的に祝電を送ることで新規後援会員の獲得に繋がることもあるのでバカにできない作業だなと思っていました。

昔は手書きだったようですが、現在では印刷した文章に角印を押すスタイルがほとんどです。

財力のある議員事務所は電報を使いますが、電報は安くても1件あたり1000円ほどかかるため、ほとんどの議員はよほどでない限り自作の祝電を普通郵便で送っています。

ペーパーレスの時代に、こういう慣習もいつまで続くのかな〜とは思いますけどね。

 

そうそう、国会議員と言うとテレビドラマなんかで、革張りの豪華な椅子で重厚感のある事務所をかまえているイメージがなんとなくありますが、実際のところはそんな議員はいてもごく少数なんじゃないかなと思います。

私が働いていた事務所はテナントビルの狭い1室で、デスクや応接用テーブルなど備品はほとんどが誰かのお下がりでした。笑

その辺りは議員の人柄や経歴(例えば世襲議員だったらきっと立派な事務所なんでしょう)が大きく影響するとは思います。

 

 

宗教活動への代理参加

働いてみて思ったんですが、国会議員さんはたくさんの宗教に加入しています。笑

宗教の人を取り込むメリットは、選挙に行って投票してくれる確率が一般の人よりも高いこと。

しかしながら、信仰してもいない宗教に出向いて行くのは大変だなと思います。

ものによっては早朝から顔を出さなくちゃいけなかったりも。

全ては一票のためです。

宗教団体の方も逆にお布施をもらえるので、Win-Winの関係ってことなんでしょう・・・。

なんだかな〜って気はしますけどね。

 

ポスター営業、メンテナンス

街を歩いていると政治家のポスターを目にすることありますよね。

ポスターを貼ることの目的は、生活の中で市民の視覚に何気なく入っておくことで、サブリミナル的に市民の脳へ顔や名前を刷り込み、選挙の時に投票をしてもらうことです。

ポスターの効果はかなり高いようなので、角地や大通り沿いの家に飛び込み営業に行ってポスターを貼らせてもらえるかどうか依頼したり、他の政党のポスターが貼ってある家に「うちのも貼らせてください」と依頼したりします。

当然、貼った後に雨や風ではがれたりいたずらされたりするので、定期的なメンテナンスが必要です。

というのも、傷んだままのポスターを貼りっぱなしにすると、逆に印象が悪くなってしまうからです。

 

そういうわけで、街に貼られているポスターの枚数で、その議員の勢いやどのくらい支持されているかを推測することができます。

ポスターが急に増えたな、よく見るようになったなという人がいたら、その分支持者が増えたか、秘書が頑張ったかどっちかだからです。

 

ちなみに、ポスターを貼るのによく使用されているのがワッポンという厚手のシールなんですが、ワッポンによっては剥がれにくくて外壁に残ったりするので、そういうとこにも気を使わないと怒られたり、ポスターを断られたりもします。

議員にも秘書にも、人の立場に立ってものを考えるということをお願いしたいですね。

 

 

政治資金パーティーの運営・営業

国会議員は活動資金を集めるために、年に1回〜2回(多い人はもっとやってると思いますが)政治資金パーティーを開催しています。

国から給料をもらっているのに、どうしてそれだけでは議員はやっていけないんでしょうね。

それが前から不思議でしょうがなかったんですが、日本の古き悪しき風習がそうさせているんだと思います。

今のところ政治の世界では、古い風習が強くて。

そういうのを変えたいと思っている若手議員も長いものに巻かれるしか生き残る術はありません。

それを変えていくには、国民が真剣に選挙に参加するしかないと思います。

 

ま、それは置いとくとして。

 

一般的な政治資金パーティーはホテルで開催され、目上の議員や集客できそうな目玉を呼んできて講演会を行った後、立食での懇親会を合計2時間ほど行うというものです。

封書でのご案内や手土産の手配など、経費はおよそ150〜200万円ほど。

ゲストによってはSPの手配が必要だったりします。

入場料は1万円〜3万円ほどが相場で、会場の規模にもよりますが300〜500人の動員を目指します。

そのようなパーティーを、会場予約から案内の準備、スタッフへの連絡などなど全てを企画しつつ、チケットの販売をしなければなりません。

議員によっては、秘書で販売枚数にノルマを設けたり、競争させたりしてるそうです。

このあたりで、普段まめに企業訪問をしているかどうかが結果に出てくるんじゃないかと思います。

そういうわけで、DMを送るための名簿の整備なんかも必要になってきます。

 

 

国会議員の地元秘書の仕事はそんなところかな〜と思います。

 

これらの仕事は平日・日祝日問わず、昼夜問わずです。

働き方改革・・・とか言っていますが、国会議員も秘書も休みはほぼありません。

先にも書きましたが、選挙に通るためとは言え地元をまわって地域の人たちの意見を聞くことも、国を動かす上では大切な仕事だと思います。

国会中継で大あくびをしたり、時には居眠りしている議員もいますが、そういうのも容認はできないけどかわいそうには思います。

 

それほどに、議員も秘書もタフさと、人を見極める力と高いコミュニケーション能力が必要な仕事だと思います。

そういえば、小池百合子さんが議員時代に秘書をしていたという方とお話をしたことがありますが、「この仕事ができたら他の仕事は何でもできる」とおっしゃっていました。

選挙結果によっては簡単に失業してしまう仕事ですし、人の入れ替わりも本当に激しい業界ですが、それを逆手にとって自分のスキルを磨く場として挑戦してみるのもありかと思います。

これから議員ないし議員秘書を目指そうという方、大変だとは思いますが、こういう仕事って志や夢っていうのが一番大切だと思うので、自分の思いを信じて頑張ってくださいね。

 

 


 

 

政治関係の話題って、実社会では本当に口に出しにくいですよね。

 

本当はみんなの生活に関わることなので、市民レベルでも積極的に話があってもいいのになと思うんですが、あまりに議論がすれ違ったり、口論になったりしてしまうリスクが高く、なかなか難しい。

私も国会議員事務所で働いていた時に、「どこで働いているの?」という問いかけにうまく答えられずにいました。

「〇〇事務所だよ」と言うと、それだけで嫌なことを言われたり、関係のないところで政治の話を持ち出されたりして随分と嫌な思いをしたものです。(私自身はただのパートタイマーだったし、思想はあくまでもアナーキーなのにです。)

 

今では事務所を離れ、政治とは無縁の生活を送ってみて本当に気持ちが楽になりました。

でも、こうして記事にする理由はやっぱり少しでも志のある人が政治に関わり、この国をよりよくしてほしいと願うから。

自分の経験がちょっとでもお役に立てたら幸せます^^

 

では、今日はこのへんで。