【毒親コミックエッセイ】テトロドかあさん #16 強制送還

テトロドかあさん タイトル画像

夫婦円満ユーチューバーKŌJIYA 嫁の じゃばみ(@jabamichan)です。

コミックエッセイ「テトロドかあさん」は、アダルトチルドレンだと自覚するじゃばみが、アダルトチルドレンを克服するために描いているノンフィクション漫画です。

まずは、今日の4コマ漫画をどうぞ。

テトロドかあさん 4コマ漫画


 

【友達の家に押しかける母】

 

今回の話題は、塾の勉強をせずに遊びに行った時の話。

以前にも書いたが、母は某フランチャイズの塾を経営している。

そこの塾は、とにかく繰り返したくさんの問題をこなすことによって学力を身につけることが方針だ。

国語、英語、数学の3教科があり、年齢に関係なく自分の学力に合わせてどんどん難易度を上げていく、というもの。

一口に宿題と言ってもその量は半端ではなく、それをやっていたら確実に友達と遊ぶような時間はない。

 

塾のある日は塾でその日のノルマをこなし、塾のない日は宿題としてノルマが課されるという毎日を過ごしていた私。

窮屈で仕方なかった。

 

ある日、帰宅して母がいないのをいいことに、友達の家に遊びに行った。

この頃すでに女友達は誘いにくい存在になっており、突然訪問するのも気が引けるようになっていた。

そういうわけで、近所で一番誘いやすい男友達の家によく遊びに行っていたのだ。

 

確か友達の家でくつろいでテレビゲームをしていた時だったと思う。

突然、外からおぞましいほどの叫び声が聞こえてきたのだ。

 

「(私の名前)!!!おるんやろ!!今日の勉強してないやろ!!!!」

 

・・・

 

あとは漫画の通り。強制連行だ。

 

 


 

【それは親心ではなく下心だ】

 

「友達と遊ぶひまがあるなら勉強しなさい」

将来の進路について心配しての言葉には違いない。

確かに受験のことだけを考えれば、これは正しい判断だと思う。

 

親も特別優秀なわけでないし、私はごく普通の脳みそを持って生まれたと思う。

(なんなら自分は普通よりちょっと頭悪いんじゃないかと最近よく思う。)

こんな私でも国立大学に一発合格できたのは、勉強に費やしてきた時間がとてつもなく多かったからだ。

母の努力が身を結んだ、とも言える。

 

では、なぜ母がこれほどまでに大学受験にこだわったのか。

大学に入って良い就職をしてほしい。

大学に入って良いパートナーと結婚してほしい。

 

「子供にはお金に困らず幸せになってほしい」という親心。

 

だから、遊びに行った子供をわざわざ家に連れ戻し、勉強させることも

「私だって心を鬼にしてるのよ。あなたを大学に行かせるため、あなたのためなんだから。」

と言えば、正当化される。

日夜繰り返されるお涙頂戴のテトロド劇場。

 

しかし、だ。

私が思うにこのテトロド劇場には裏側がある。

 

母にとって私は、自分の承認欲求を満たすための道具でしかないと感じるからだ。

一見親心に見えるし、他人もそのように評価するだろう。

 

でも、私はそうは思わない。

それは親心ではなく、あなた自身が安心したいっていう下心だ。

 

 


 

【母は私のことを考えてなんかいない】

 

そうして極端な教育を受けてきた私は、良い大学に入るのと引き換えに、社会性を失った。

漫画のようなことが起きれば

「せっかく遊んでいても、親が出てくるんじゃめんどくさいやつだな」

と友達に思われても仕方ない。

(幸い、この友達もその親も、おおらかで優しい人だったのでハブられることはなかったが)

 

理由が何であれ、子供社会に親が割り込んで引っかき回すことで、子供が孤立するということは多分に考えられる。

孤立した子供は、子供社会の中で人間関係を学ぶ場所を失ってしまう。

 

受験勉強は机の上でもできるが、人間関係は1人で机に座っていても勉強できない。

しかしながら、先に述べた「良い就職」や「良いパートナー」は人間関係なくして決して手に入れられないものだ。

 

それなのに私は人間関係を学ぶ場をことごとく母に奪われてきたのだ。

本当は私の将来のことなんて考えてなかったんじゃないの?と感じざるをえない。

 

あなたは結局自分のことしか考えていないのだ。

 

 

私は今でも苦しんでいる。

 

他人と自分の距離感がつかめない。

人間関係でトラブルが起きた時に対処する方法がわからない。

また、人間関係で受けたストレスの処理方法がわからず、いつまでもくよくよ悩んでしまう。

グループや組織に馴染めないし、距離をとってしまう。

 

私には社会性が欠落しているのだ。

 

 

そんな私にとって社会は実に生きづらく、心がひどく落ち込む時は今でもなんとなく「死にたい」と思う日がある。

相方のおかげでなんとか幸せになれているが、それでもよく「生きる意味」を考える。

 

そんなこと知らないよねぇ〜?

 

 


 

 

【親心という名の呪い】

 

親 vs 子供 の論争でよく引き合いに出される「親心」という言葉。

だけど、私には親の自己満足と恩の押し付けにしか思えない。

 

だいたい、どうして初めて出産して初めて子育てして、せいぜい経験したって数人程度なのに、自信満々に自分の教育が正しいなんて押し付けられるの?

一度でも、立ち止まって考えてみた?

 

逃げ出した娘に対して、帰宅後に事情を聞いて諭す(さとす)のが大人のやり方では?

友達にだって余計な心配や詮索をさせるのに、それをわざわざ友達の家にまで押しかけてきて、感情的に連れ戻すなんて。

恐怖政治以外の何でもないよね、それ。

 

子供のためと言いながら、子供の意思は全く考慮にない。

「親心」ってそんなもんなん?

 

子供だって、手放しに親に感謝したいと思ってるよ。

でも自分が親の言う通りにして幸せになってないから、感謝できずにいる。

それを「自分が悪いんじゃないか」と思い悩む。

そうやって葛藤するのは、親を愛しているからじゃない。

親は簡単に「親心」って言うけど、子供に罪悪感を植え付けて都合よく動かすための一種の呪いじゃない。

 

 

親心をわかってないって言われるかもしれない。

でも、親に子供の心がわからないのに、どうして親心を理解できると言えるの?

 

親心をわかれ、と言う方が非現実的だし、ただの恩着せに聞こえてしまう。

それはこっちが言うことであって、言われることじゃないから。

 

第一、頼んで生んでもらったわけじゃない。

 

それなのにこんなに苦しいんだよ?

 

 

つづく