じゃばみ(@jabamichan)です。
前回の記事で、普段使いするための萩焼を購入したことを書きました。↓

私自身、萩出身ではありますが、自分で萩焼を買うまで
「萩焼は使いにくい」
というイメージを持ってました。
実際には、ちょっとの気づかいは必要ですが、ふつうに楽しんで使えています。
この記事で、萩焼の使い方、お手入れ方法をご紹介します。
初めて萩焼を使う人におすすめの内容です。
目次
【萩焼を初めて使う前にすること】
萩焼を買ったら、使う前に煮沸(湯通し・湯慣らし)します。
土がしまって丈夫になり、シミやニオイがつきにくくなるのと同時に、窯ぼこり(土臭いニオイ)や、包装のニオイをとることができます。
やり方は以下の通り。
1. 流水で表面のほこりをさっととり、大きな鍋に入れる
鍋底にふきんなどをしいてから器を入れると、より安全に作業できます。
お鍋に入らない食器は、耐熱のポリ袋などに入れて、ぬるま湯につけてあげることで対応できます。
2. かぶるくらい水を入れ火にかけ、ぐらぐらする手前で弱火にして15〜30分程度煮る

水から加熱を始めることで、急激な温度変化をさせないようにします。
ぐらぐらさせると、器と鍋がぶつかって割れることもあるので気をつけましょう。
加熱中に萩焼から気泡が出てくるので、お皿を重ねての煮沸もおすすめしません。(私はやっちゃいましたが)
どうしても重ねる場合は、間に布をはさむといいですね。
③火を止めたらお湯につけたまま、半日ほど放置する
萩焼は焼き物としては低温で焼き上げるため、まれに釉薬が完全焼結されてないことがあるようです。
なので、下のような目的でそのまま水につけておくことがいいとされています。
・釉薬成分が溶け出す場合があるため、それを除去する
・急激な温度変化を避ける
④取り出したらさっとゆすいで、水気をふき取り、よく乾燥させる
乾燥が甘いとカビの原因になるので、しっかり乾燥させましょう。
・・・と言っても見た目では判断がつきにくい。
そんな時は、裏側の、土がむき出しになっている部分をさわってみるとわかりやすいです。
これで、最初のお手入れはオッケーです。
最初だけでなく、時々煮沸してあげることで、いい状態をキープしてくれるようですが、そこまで神経質にならなくても楽しめる範囲で楽しめばいいと思います。
【萩焼の日々のお手入れ方法】

萩焼を使う前は、毎回、数分ほど水につけてわざと水をしみこませます。
そうすることで、油や色の濃い調味料などが中にしみこみにくくなります。
ただ、水をしみこませると冷たくなるので、温かいお料理に使う時には、私自身はお湯を使っています。
神経質になりすぎる必要はないとは思いますが、焼き物は油分や酸に弱いのでそういう食品をのせる場合は、気をつけてあげた方がいいと思います。
そして、食事を終えたらできるだけ早めに洗うこと。
カビが生えやすいので、洗った後に水気をふき取って乾燥させるまでがお手入れです。
食事後はついダラダラしたくなりますが、萩焼を使ったら洗い物を早く終わらせるようになりました。笑
【萩焼は道具ではなくパートナー】
今は、安くてデザインもいろいろあって、食洗機対応で・・・と、便利な食器はたくさんあります。
それに比べたら、萩焼は確かに手がかかります。
でも、それは食器を道具だととらえているからこその思考。
そうじゃなくて、私は「萩焼は生きもの」として、生活のパートナーだと考えることにしました。
たとえばお部屋の観葉植物は生活のパートナーですが、枯らさないように大切に育てるから、「かわいい」と感じますよね。
それは、観葉植物のことを「部屋に緑を足すための道具」とは思ってないからです。
同じように萩焼も、一緒に生活するものとして考えれば、だんだんかわいいと感じるようになります。
使うほどに色が変化していく「七変化」が楽しめるのも、一緒に年月を重ねているようで嬉しい。
それに、もしお部屋を萩焼にとって心地いい環境に整えるなら、それは私たち人間にとっても心地のいい環境を作ることにつながります。
ジメジメしない、風通しのいい、整った空間。
それって、家族どうしのつながりや、日々の暮らしやすさに直結すると思うのです。
つまり、萩焼をきっかけに、心身ともに健やかな暮らしが実現できるということ。
同じお皿でも、ただの道具として使うのか、一緒に暮らすパートナーとして扱うのかで、生活の質は全く違ってきます。
そうやって心を豊かにしていくことが、人生の醍醐味だと私は思っています。