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【毒親育ちのエッセイ】#20 断るのが苦手すぎてキャッチで引っかかったエステに80万円近くつぎ込んでしまった話

テトロドかあさん タイトル画像

【気づいたら80万円を使っていた】

は自分の意志をはっきりと相手に伝えることが苦手です。

特にお断りの意志を伝える時。

断ったからって相手の人間性を否定しているわけでもないし、相手から嫌われるわけではない。

むしろそれで嫌いになられるくらいならそんな人間関係はいらない、と今では思います・・・というか、そう自分に言い聞かせてなんとかやり過ごしてる。

今ですらそうなんだから、何もわかってなかった若い頃はもっとひどかった。

街で配られるチラシを断ることができない、なんて依頼とは受け取れないくらいの小さいなことを筆頭にいろいろ断れなくて、すごく損をしたと思います。

学生時代にバイトしてた焼き鳥店では無茶だとわかっていながら、翌朝まで居残って業務を手伝うことが何度もあって最終的には精神不安定になり、結局バイトを辞めることになったり。

ライブのお誘いにホイホイ返事したけど、やっぱり直前でめちゃくちゃ億劫になってドタキャンして、気まずくなるから避けたりして、結局は人間関係までダメになったり。

マンションに訪れた新聞の訪問販売を断れず、必要もないのに数ヶ月新聞をとったり。

そのどれもが、依頼を引き受ける時には「ぜひ!」とばかりに気前よく引き受けてて、その瞬間はもちろんやる気に満ち溢れてるのですが、本心ではしたくないわけだから、無理してたんですよね。

中でも一番損失が大きかったのは、エステに80万円もつぎ込んでしまったことです。


あれは、大学1年生の夏。

三宮の繁華街を1人で歩いていた私に、スーツ姿の男が声をかけてきました。

「お姉さん、アンケートに答えていただけませんか?」

アンケートくらいなら・・・と立ち止まり、質問が印刷された紙を手渡される。

それが、まあキャッチの常套手段なんですよね。

「アンケートお願いします」

と言われて断れないという時点で、もうカモにされてるんですよ。

田舎育ちの、世間知らずの、お人好しに見えたんでしょうね〜、まったくその通りでした〜。

アンケートに答えると今度は、ダイエットモニターを募集していると持ちかけてくる。

詳しくはサロンで説明するからとりあえず行ってみませんか?ってな感じで。

・・・今考えるとめちゃくちゃ恐ろしい話や。。。。

よく付いて行ったな、自分。(この頃は割と恐れ知らずで、知らないオジさんとデートしたことも何度もあった。)

で、気づいたら40万円のローン契約をしていた。

月々数千円の支払いだから大丈夫よ〜、とかなんとかうまいこと言われて。

よくわからない補正下着に、くそまずいデトックス茶を買わされ、わけもわからずオイルまみれで全身もみしだかれて、1年くらいかけて30回コースをこなす。

詐欺ではなくて、ちゃんとエステサロン経営してたからそれだけは運がよかったと思うけど、特に痩せるわけではなく、まあこんなもんかって感じ。

で、コースが終わる日、すっかり打ち解けてしまっていたエステティシャンのお姉さんに、

「半額で全身マッサージ受けられるコースがあるから追加せえへん?めっちゃお得やねん〜。◯◯ちゃん、やっと体の調子よくなってきたとこやから、今やめたらもったいないと思うわ〜!」

としっかりクロージングされ、まんまと10万円の追加契約。

で、そのコースが終わる頃、

「実は、最新の脱毛の機械を入れることになったんよ〜!見てみて、私も受けたんやけど、ほんま生えてこぉへんから、めっちゃ楽やで〜!」

ということで、腕、ワキ、ひざ下の永久脱毛のコース20万円。

で、脱毛が終わる頃には

「お得なフェイシャルエステのコースが新しく始まるんよ〜!◯◯ちゃんに絶対おすすめやから、ほんま受けてほしい〜!」

顔は顔でめちゃくちゃ気持ちよかったし、お肌つるつるになって嬉しかったけど追加で10万円。

フェイシャルエステが終わって、やっとエステから解放されることになる。

その頃にはもう大学も卒業して西宮市に引っ越したってこともあったけど、エステから脱出できた1番の理由は、仲良かったエステティシャンのお姉さんが産休に入ったこと。

そうでもなきゃ絶対断れんかったわ、、、それでも総額80万円。

学生時代の仕送りもバイト代も支払いにまわして、なんとか全額払いましたが、エステの支払いさえなかったらもっと楽に生活できただろうなと思います。


【断れない性格は毒親育ちのせいかも】

んでもかんでもを親のせいだと言いたいわけじゃないけど、私の見解としては、断れない性格は毒親育ちのせいです。

当時をふり返って思うことは、私が断れなかった理由として

・断ることに強い罪悪感があった

・「相手を喜ばせた」と満足感を得ることで承認欲求を満たしていた

ということがあげられます。

この記事を書くのに、断るのが苦手な人の心理を調べてみたんですが、断ることによって「役に立てない自分」になることへの恐怖心や、必要以上に相手の立場や問題を考えすぎてしまうこと、また引き受ける時には「自分は役に立てた」「認められた」といった承認欲求が満たされることなどがその要因としてあげられるようです。

私の場合は、圧倒的に低い自己肯定感が「役に立ちたい」という欲求にすり替わってエステを契約し、エステの契約が更新されるたびに「私は必要とされている」と、擬似的にも承認欲求が満たされていたのだと考えられます。

だからそういう人は、いくらエステに通っても永遠にきれいになれないし、永遠に通い続けるハメになる。

だって、きれいになったらお役ごめんになるから。

それに、その辺のセールストークのノウハウを、プロは持ってる。

「大切なあなただからもっとよくしたい」と、つい契約したくなるような甘い言葉を次から次にかけてくる。

あかたも、親身に、私のことを思って言ってくれてるかのように。

もし最初に声をかけてきたのが、エステサロンでなく美容整形のクリニックだったら、私は間違いなく整形依存になっていただろうと思います。

そう考えたら、私は本当に運だけはいいなぁと思うんですけどね。


高校生までの私にとって、試験で良い点数をとることだけが私が私と認められる唯一の方法でした。

でも、親元を離れ大学に入ったらそれまで張り詰めてた糸がぷっつりと切れて、何がしたいのか、どう生きればいいのか全くわからなくなった。

自分が何なのかがわからないのです。

それは小さい頃から

「私は私のままじゃいけないんだ」

と思い続けてきたせいだと思うのです。

ありのままでいたら愛されない。

ずっとそう思って生きてきました。

だから、今でも時々猛烈に自分がダメに思える時があって、そういう時はマジで死にたくなる。

私は私でいていいんだろうかって思うんですよ。

そんな心の弱い部分を、セールスマンの男やエステティシャンのお姉さんは的確に見抜いて、うまいこと売り上げにつなげていったんですね。

いや、あっぱれ。

このエステの一件はわかりやすいので例にあげましたが、例にもあげられないほど小さな、相手のペースに飲まれて自分が思うように動けなくなることが、日常的に起こるから、だから生きづらいんだと思うんです。

自己を主張すると上から押さえ込まれ、服従するしかなかった。

愛されるには自分を殺して相手に従う必要があった。

そんなことが毎日だった私が、うまく断ることができるわけないじゃないですか。

相手の顔色をうかがい、もっとも喜ばれるであろう回答を用意するように18年もかけて思考を調教されてきたんだから。

親が叶えてくれなかった承認欲求を満たすため、また、断る時に感じるたえがたい苦悩から逃げるために、断れないような心理状態になっているんですよ。

とは言うものの、今さら恨みつらみを書きたいわけじゃないし、謝って欲しいとも思いません。

何が言いたいかというと、それほどまでに自己肯定感というのは人生に大きく影響するということです。

私にできることは、せいぜい自分の生きづらさの一例を文章にして世の中に伝えることくらいしかありませんが、大人になってからも過去にしつけられたマイナス感情に苦しむ人がいること、本人のわがままや甘えだとして簡単に片付けないで、社会問題としてちゃんと直視するべきです。

負の連鎖はずっと続きます。

だって、私の母も多分アダルトチルドレンだもん。

同じように苦しむ人が少しでも減ったら、社会はもっとよくなると思うから。(セールスマンはよりシビアになるかもしれませんが、その分サービスを向上させ魅力ある商品を作る企業が増えることでしょう。)


【どうしたら断れるようになるか】

を本題に戻しますが、断れない人というのは、いろんな判断を他人任せにしてしまうので、うまくいかない時に必ず人のせいにします。(自分もそうだったから)

でも、自分の人生は、自分しか責任取れません。

自分の車のハンドルを相手にあずけておいて事故が起きても、相手は助けてくれないし、自分が損をかぶることになるだけです。

「自分のせいじゃないのに」ってどれほどグチを言ってきたでしょうか。

本当は、ハンドルをあずけた自分が一番悪いのに。

もういい加減、自分の人生は自分で運転できるようにならなきゃな〜と思い、少しずつ改善するように私が日常生活の中で挑戦していることを書いてみようと思います。

迷わずにすばやく判断する

分の意思決定を相手に伝えることを考える前に、意思決定をすばやく、的確にできるようになることが大切だと考えます。

迷うということは、自分の考えがあいまいだということ。

そのあいまいさが相手につけいるスキを与えてしまうのです。

だから、日常的な小さいことでも判断をすばやくする練習をしています。

また、その時の根拠を自分ではっきりと意識するようにしています。

たとえば、今日の晩ごはんを、鶏肉にするか、豚肉にするか迷う時。

・昨日は鶏肉だったから、栄養がかたよらないように豚肉にしよう。

・今月は出費がかさんでるし、鶏肉のほうが安いから鶏肉にしよう。

そのどちらの答えも正解だと思うんですが、根拠があることで結果により自信が持てます。

そういう小さい判断の成功体験を積み重ねることで、自分で自分のことを信じられるようになると思います。


断ること・断られることを否定されることと混同しない

るのが苦手な人は、断られることも苦手なんじゃないですかね。

私自身、なにかを断られるとまるで自分が否定されたかのような気分になって、落ち込んでしまうことがたくさんありました。

でも、よくよく考えてみると、自分が断るからと言って相手のことを嫌いになるわけじゃないですよね。(嫌いだから断るということはもちろんあるけど)

だから、断られることは否定されることとは違う。

そこをはっきり意識しておかないと、相手の心情を考えすぎてしまって断ることができなくなります。

冒頭にも書きましたが、断ることで嫌いになられるような人間関係はいりませんし、そもそもそういう人は相手を服従させようと思っている人に他なりません。

日本人だけでも1億2000万人いるわけなので、そんな人に固執する必要はまったくなく、そこにエネルギーを使うくらいなら、良い出会いがあった時のためにとっておくべき。

・・・と、書くのは簡単ですが、実際にはすごく気持ちがブレます。汗

でも、そういう時こそ落ち着いて状況を分析して、関係のない感情を行動に結びつけていないか考えるようにしています。

あと、他人は自分が思うほど自分に関心がないから大丈夫って思うことにもしてます。


小さく断る練習をたくさんする

乗りしないと思ったら何も考えず、機械的に断るってことを繰り返してたらそのうち断ることにも慣れます。

断るのに理由を説明する必要はありません。

理由を聞かれたら

「欲しければまたこちらから言います」

と言えばいいのです。

迷えば迷うほど断りにくくなることって多いと思うので、相手の期待が大きくなる前に、早めに断ることが小さく断るコツです。(そのためには先にも書いたすばやい判断が必要になります。)

また、家にある不要なものを処分する、ということも断る作業に似てます。

特に、自分では不要だと思っているけど人からもらったものだから捨てられないもの。

贈り物はもらった時点で自分の役割は果たしてるので、いらないと思えばそこにあることを「お断り」して、自分の理想的な空間を作ることに専念すべきです。


そうやって、私は少しずつ断る経験値を増やして、他人の顔色をうかがう考え方をやめ自分を大切にする考え方に自分を慣れさせようとしています。

こんなことをわざわざしなくてもいい人生に憧れますが、仕方ないですね。