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【毒親育ちのエッセイ】番外編 書評:中川諒 著「いくつになっても恥をかける人になる」を読んで

いくつになっても恥をかける人になる

【アラフォーでも恥をかいたりしてもいいの?】

親育ちの人はなぜ生きづらいのか。

私自身もこのブログを通してたくさん考えてきたんですが、その理由の1つに「自己肯定感」の低さがあると思っています。

先日も、気分が落ち込んでいる時にグダグダとネットをさまよっていたんですが、「自己肯定感」だったかなんだかを検索してて下の記事にたどり着きました。

その中に書いてあった、「肯定よりも自分を受け入れることが大事」って言葉に

あ、自分はまた自分のことを否定してたんだ、と気づく。

私自身は、不妊だし専業主婦だし、親とは絶縁状態だし、社会的にすごく引け目を感じながら生きてる。

ずっと音楽優先に生きてきたから、大学を卒業してからもバイトを転々として、学歴をドブに捨てたような人生を歩んできた。

他人に従って生きていくのがイヤになって、相方と結婚してしばらくしてバイトすらやめてしまった。

と言って、平成後期のJポップが大好きな私に、現代の若者に刺さる音楽が作れるわけもなく、今は家事の片手間に音楽を作っている趣味状態。

自分なりに一生懸命考えて生きてきた結果が今なんだけど、その選択のひとつひとつが、子供じみてて、恥ずかしいようにも思えてくる。

うまくやってる人は、ちゃんと就職してもステージに立って音楽を続けていた。

社会的なステータスも、おしゃれな洋服も、ミュージシャンとしてのポリシーも、全部持ってる。

そんな人と比べたら、私は何にもなれない、中途半端な人間で。

相方に養ってもらいながら、このまま人知れず年をとって、死んでいくのも悪くないかも。

特に「40歳=初老」って年齢にもうすぐ手が届くんだなって意識してからは、人生に対するあきらめを感じるようになった。

そういう思考が周期的に頭の中を侵食するもんだから、そのたびにカンフル剤のような記事をネットに求める。

もう何周も周回していると、どの記事も書いてあることはだいたい同じだし、私みたいな特異な人間にしっくりくる言葉なんてそうそうお目にかからない。

気休めに眺めて少しだけ生気を取り戻し、だまって日常に帰る。

そんな繰り返し。

だからかな、不意に目に入った

『いくつになっても恥をかける人になる』

ってタイトルが、私には刺さったんですよね。

アラファーの私でも、まだ恥をかいたりしてもいいって言ってくれるの?って感じで。

タイムリーに「歌ってみた甲子園」なんていう若い子たちに焦点を当てたコンテストに応募したところだったので、今さらそんな挑戦をしてみてる自分の後ろ盾にしたいって気持ちもあり、買って読んでみることにしました。


【恥をかく背中を押してくれる本だと思いました】

は、今までにいくつかの自己啓発の本を読んできましたが、この本を読みながら思い出していた本が『嫌われる勇気』と『夢をかなえるゾウ』。

この手の本では、「他者依存の思考をやめて、自分で自分の人生を切り開いていく」という根底の考え方は共通してるんだろうなと思います。

その中でも、この本は「恥」という感情に特化している点で、上にあげた2冊とはまた違う切り口で書かれている。

SNSなんて概念は上の2冊の本にはなかったと思うし、より現代に即した内容になってると思います。

何より筆者の中川さんご自身が、読者と同じ目線に立って、まさに「恥」だと感じてきたことを赤裸々に語ってくださってるので、すごく共感しやすい

上2冊に出てくる哲学者もガネーシャも、同じ目線ではなかったからね。

たとえば、下の引用。

彼らの活躍を見るたびに、ドロっとした嫉妬の感情に全身が支配されるのを感じた。

そして僕は、自分の心を守るために、彼らのSNSをブロックした。

引用:中川諒 著『いくつになっても恥をかける人になる』p.31

私自身、知り合いのアーティストがメジャーデビューしただの、後輩に子供が産まれただの、同級生が社長になっただの、散々ドロっとした嫉妬を味わってきたからわかるよ・・・

それを言語化して、本にするなんて、なかなかできることじゃないってこと。

自分が負け犬だってひけらかすようなもんじゃん。

そこに、中川さんの人柄と、この本にかける覚悟が垣間見えたような気がしましたね。

恥、さらしてるな〜って。

電通に入ってる時点で、世間一般からしたらじゅうぶん勝ち組とは思うんだけど・・・

あ〜、傷ついたからこその、この優しい言葉づかいなんだなって。

だから、私自身も心を開いてこの本を読み進めることができたと思います。

この本の中では、恥には大きく分けて「外的恥」と「内的恥」の2つがあると書かれています。

さらに、それぞれの恥は「初歩期」「研鑽期」「熟練期」の3つのフェーズに分けられる、とのこと。

私自身は、アラフォーだから人生でいうとこの研鑽期だけど、ミュージシャンとしてはもう15年もやってるベテランに入るし、だけど現代のボカロとか「歌ってみた」なんていうジャンルに関しては初心者で・・・

という感じで、それぞれのフェーズにいる自分を感じながら読み進めました。

内容的には、会社内でのコミュニケーションを中心に書かれています。

なので、会社員の人には、リアルなシチュエーションをイメージしながら読み進めることができるのでおすすめだと思います。

詳しい内容はさておき、私がこの本を読んで一番よかったなって思うことは、自分は自分でいいんだって改めて思えたことです。

自分のコンプレックスは強みになりうるってこと。

人と違うことは価値だってこと。

自信とは、自分をあきらめないってこと。

ここだけ見たら、他の自己啓発の本にも書いてあることかもしれないんですが、中川さんの体験談がもとになっているので、よりリアリティのある言葉として伝わってくるんですよね。

私自身は、社会との接点が少ないので生かせる部分は少ないかもしれないですが、SNSとの付き合い方や本当に応援してくれる人を大切にすればいいってことは、うなずける内容でした。

むしろ今後は社会との接点を持ってみてもいいかな〜、なんてね。

「恥をかいてみようかな」って背中を押してくれる本だと思いました。


【恥克服ワークシートをやってみた】

後に、巻末にのっている「恥克服ワークシート」をやってみたので、私自身も恥をしのんでここに紹介してみたいと思います。

目標の前に立ちはだかる恥
自分に自信を持っていると思うことが恥ずかしい

私自身は、本当は自分に自信を持って生きていたいのに、「こんな自分が自信を持つなんて恥ずかしい」と思っていることに気づきました。

その原因が下の理想の自分です。

理想の自分の姿
努力が収入に結びついていること

現実は、努力はしてるけど収入としては少なくて、こんな自分が自信を持つなんてとてもできない。

売れないミュージシャンが自信満々だなんて、かっこ悪いよね。。。

主婦業も頑張ってるけど養ってもらってる分際だし・・・。

これをやってみて気づいたんですが、私自身は内的恥と外的恥の両方を感じているハイブリッド型だということ。

本来は、内的恥を感じやすい人なんだと思うんですけど、生まれ育って以来

「そんな成績では恥ずかしい」

「そんな就職先は恥ずかしくて人には言えん」

「そんな結婚相手の職業(前の旦那だけど)は恥ずかしい」

「子供はまだできんのか」

などなど・・・数々の外的恥を親にインプットさせられてきました。

成績や学歴・就職先など数値やネームバリューで人の価値を判断するような親だったので、私自身もいつの間にか「子ナシ専業主婦でいること・収入にもならないのに音楽を続けていることは恥ずかしいこと」という思い込みを持ってしまっていました。

だから、いつも相方に謝ってしまうし、社会に対しても引け目を感じてしまう。

ハタから見れば絶対幸せなはずなのに、なんか人生損してますよね。

この恥を克服するために私が考えたのが下の対応策です。

対応策

・音楽での挑戦の枠を広げる(スキル販売とかコンペとか)

・子ナシ専業主婦でも幸せになっていいってことを発信する

・自信満々な人をフォローして投稿を参考にしてみる

うまいこと考えれてるかわかんないですけど、ざっとこんな感じ。

よくよく考えると、サブスクで配信してる音楽はわずかではあるけど、ちゃんと収益が発生してます。

このブログだって、収入になってる。

それを誰よりも認めていないのは、この自分なんですよね・・・。

好きな人に応援してもらって好きなことしながら生きれてる、お金やネームバリューを超越した幸せを、絶対私は持ってるはずなんです。

それほどの愛情を受け取り、音楽に時間をさける価値と権利を、私は持っている。

そんな自分だってことに自信持って、感謝をまた行動につなげていかなくちゃ、だよね。

どこまでできるかわからないですが・・・恥、かいてみたいと思います!

・・・そんなわけで、『いくつになっても恥をかける人になる』の書評からのエッセイをお届けしました。

長かったしここまで読んでくれてる人いたらありがとうやで。汗

この本が効果があったかどうかは、私の今後の動向が示すでしょうから責任重大でしょうけども・・・頑張って生きていこうと思います!

私みたいに「恥ずかしい」と親から言われてきた人も、この本を読めばその言葉にふり回されること自体が無意味だってことがわかるし、これからは自分のための恥をかいていこうと思えると思います。

また、何かに挑戦してみようと思う時、背中を押してくれる本だと思うので、よかったら読んでみてくださいね。


【追記】

このブログをツイッターに投稿したところ、中川さんご本人からコメントをいただきました!

中川さんいわく、お互いに恥を見せ合って、お互いに背中を押し合えるような優しいコミュニティを作りたいんだとか。

みんなが肩の力を抜いて、それぞれの本領を発揮できる世の中になったらステキですよね。

たくさんの人にこの本のメッセージが届きますように。