私自身がアダルトチルドレンだと気づいたのは、34歳の時。
この記事で、私がアダルトチルドレンだと気づいた時の体験談をお話しします。
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【アダルトチルドレンを知ったきっかけ】
アダルトチルドレンとは、ざっくり表現すると
子供時代に生きづらい考え方や行動を身につけてしまった人
と言えるかと思います。
私自身が抱えていた「生きづらい考え方や行動」は以下の通り。
- 他人の顔色を常にうかがっている
- 自分の感情がよくわからない
- 周囲から浮いているような気がする
- 物事を悪いほうに考える
- 断ることが苦手
- 幸せは続かないと思う
- 他人とのちょうどいい距離感がわからない
- 褒められると居心地が悪い
- 他人のいいところを認めたくない
- 怒りや落ち込みを制御できない
「アダルトチルドレン」という言葉を知ったのは、上記のような生きづらさについてネットで検索したことがきっかけ。
私自身は、大学生の頃からだんだん周囲になじむことが難しいと思うようになったのですが、
20歳前後にもなると、同い年でもしっかりとした考え方のできる人とそうでない人の差が出てくる時期。
「周囲と比べて自分は子供っぽいかも」「浮いてるかも」と感じたら、一度自分の育ってきた環境について振り返ってみてもいいかもしれません。
【自分の家庭はふつうだという思い込み】
私は自分が育ってきたのは「ふつうの」家庭だと思っていました。
そうではないと思ったのは、今の夫の家庭とあまりに考え方がちがっていたからです。
例として、夫と私の家庭のちがいを書いてみます。
夫の家庭
- 楽しく過ごすことが一番大事
- 家族の時間を大切にしている
- 不機嫌を引きずらない
- 学歴よりも本人の適性を重視
- 家はリラックスする場所
私の家庭
- お笑い番組を見て怒られる
- 家族が集まるとケンカになる
- 親の不機嫌な空気を共有させられる
- 学歴主義
- 家は寝る場所
夫の家庭では、それぞれが楽しく暮らせるよう、協力的なコミュニケーションが重視されてましたが、私の家庭では、母がかんしゃくを起こさないように全員がお膳立てを強いられている、搾取的な関係でした。
民主国家と独裁国家くらいのちがいがあります。
私だけならまだしも、夫への失礼な言動の数々に、「うちの家はふつうじゃない」とやっと気づくことができました。
【アダルトチルドレンは克服できるか】
以来、実家と距離を置き、関連図書を読み漁り、自分との対話や心のトレーニングを続けて6年になりますが、いまだ克服できたという実感はありません。
努力の結果、以前よりは感情のコントロールも少しずつできるようにはなり、生きづらいと感じる瞬間は確実に減ってはいますが、気をつけていないと、不意に出てきてしまう悪い癖。
子供の時に身につけた考え方や行動の癖は、そう簡単には修正できないのです。
ここまできたら「そういう障害を持ってるんだ」ととらえて、一生付き合っていくしかないと思っています。
【アダルトチルドレンだからこそできること】
ただ、これも考え方次第で、そういう境遇で生きてきたからこそ、他人の痛みに気づき、寛解へ導くことができる可能性を持っていると言えます。
世界を見ても、幼少期からのいびつな人格形成が要因と考えられる凄惨な争いが多数起こっています。
まだまだ心の領域は発展途上だと思いますし、アダルトチルドレンという存在はいろんなヒントを秘めていると思うんですよね。
自分自身、そう思うようにして、自分にできることをこれからの人生でやっていけたらなと思っています。
今までふつうだと思っていた自分の家が、おかしかったんだと分かった時。
自分はアダルトチルドレンだと気づいた時。
ショックとほっとした気持ちの両方があって、とても複雑な気持ちでした。
でも、自分と向き合うきっかけになり、そこから自分がどんどんいい方向に変化できたので、私にとっては大きなターニングポイントでした。
だから、もしこの記事を読んでいるあなたが、自分はアダルトチルドレンかもと気づいたなら、それは自分を変えられるチャンスなのだと前向きにとらえてほしいなと思います。