私が「アダルトチルドレンだ」と自覚して、この記事を書いている時点で、6年になります。
いまだ克服できたとは言えない状態ではありますが、以前より生きづらさを感じることは減りました。
アダルトチルドレンを完全に脱することは難しいのかもしれませんが、克服のために必要だと思うことをこの記事にまとめてみたいと思います。
※当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。
【アダルトチルドレン克服に必要なこと】
親と距離を置くこと
生きづらい考え方や習慣の元凶である親のそばにいては、克服は難しいと思います。
それは、ポケットにタバコを入れたまま禁煙を試みるようなもの。
メンタル改善の妨げになるどころか、改善しようとすること自体間違っている、と自責に駆られてしまいかねません。
私自身は親と連絡を絶つことで距離を置きました。
親族の葬儀で1度会う機会がありましたが、回復していたメンタルが一瞬で揺り戻された経験があるので、親の影響とは本当に大きいんだなと思ってます。
自分の気持ちを文章化すること
私自身は、他人の顔色をうかがってばかりで、自分の本当の気持ちがわからなくなっていました。
知らず知らずにストレスがピークアウトして、そのたびに人間関係やいろんなことをダメにしてきました。
その改善に役立ったのが、自分の感情を文章化することです。
紙や画面に書き出すと、俯瞰で見る力が鍛えられておすすめですが、頭の中で「今はどんな気分」と考えるだけでもいいです。
感情を言葉に変換しようとすると、必然的に自分と向き合うことになります。
冷酷さ、姑息さ、嫉妬心……認めたくない汚い感情にもたくさん気づくでしょう。
でも、そういう感情はごく自然なもの。
ダメだなんて自分を責めたら自分がかわいそうです。
そう思ってしまう自分も受け入れた上で「じゃあ今度からはこう考えてみようか」と、前向きな案も考えてみると、卑屈になっていた自分がほぐれていく感覚を得られるのではないかと思います。
自分を受け止めてくれる存在
私自身は、幼少期の愛着形成がうまくいかなかったため、情緒が不安定だったと自分で分析しています。
ありがたいことに、私を受け止め寄り添ってくれる夫に出会えたおかげで、擬似的な愛着が形成され、情緒が安定してきたことを感じています。
自分が自分でいていいんだという絶対的な安心感は、自己暗示だけでは得がたいもので、そのように思わせてくれる存在は必要なんだと思いました。
そのような存在がいない場合は心理カウンセラーなど専門家に頼ることもいいと思います。
誰かを頼るには、その人を信じる「自分」を信じることが必要ですから、先述のように自分と向き合うことを優先するのがいいと思います。
【自分を否定しないこと】
いろいろ書いてきましたが、もっとも大事なことは自分を否定しないことです。
私自身、ずっと自分を否定してきたんだなと思うのです。
こんなこともできないなんて、自分が悪い。
解決できないなんて、自分の考察が足りてないせいだ。
そんな自責ばかりしていると、考えすぎ、自暴自棄になり、無気力になり、それでも消化しきれない不満が社会や他人に向かっていきます。
自分に直接関係のないニュースにも、難癖をつけたくなって、世の中全体が邪悪なものに感じる。
最終的に、希死念慮を抱いてしまう。
そうなったら、その逆をあえてするようにします。
ニュースは見ない。
無気力・自暴自棄な時は休む。
何も考えない。
何も達成してなくても今日も生きれてるし、なんとかなってる。
人間なんて、そんなもの。
1日にできることなんて、たかが知れてるんだから。
私自身、そうやって自分を許すことができるようになってからは生きづらさを感じることが減って、逆に毎日に充実感を得られるようになりました。
アダルトチルドレンの完全な克服はできないのかもしれないけど、自分のちょっとした変化や成長を感じられる喜びは、ふつうの人にはわからない特別なものなんじゃないかなと思います。
せっかくならアダルトチルドレンでさえも楽しみながら、生きていきたいですね。