私は、私の両親がしてきたのは教育虐待だと思っている。
教育虐待と言っても千差万別だろうから、一つの事例として私の体験談を書いておこうと思う。
↓3分で聴くにはこちら。
【教育虐待を受けていた期間】
母は「くもん」の先生をしていて、私は幼少期から鉛筆を持たされてた。
身の回りの世話や炊事などは祖母がしてたから、母とはくもん以外のコミュニケーションはほとんどなかった。
大学進学で実家を出たため、教育虐待はそこで終了。
【私が受けた教育虐待の内容】
- 毎日勉強のノルマが課され、終わらなければ遊びに行くなと言われた。
- ノルマをせずに遊びに行くと、友達の家まで押しかけて連れ戻された。
- 一度始めた習い事をやめさせてもらえず、休日がほとんどなかった。
- 旅行先やお正月でも勉強をさせられた。
- テストが90点未満だとかんしゃくを起こされた。
- 通知表がオール3(当時は3段階、相対評価)でなければグチグチと言われた。
- いい成績でも十分に褒めてもらえず、さらに上のことを要求された。
- 勉強以外のものにはお金を出さないと言われた。
- 親自身の不遇な境遇を語られ、プレッシャーを与えられた。
- 誘導尋問で進路を決定させられた。
いろいろ書いたけど、
教育という名の元に、思い通りにならなければキレる、お金を人質に言うことを聞かせる、など「心理的虐待」と「金銭的虐待」で子を支配する
それが教育虐待だと私は思ってる。
【教育虐待された私の生きづらさ】
教育虐待はおもに子供時代の体験だけど、大人になるにつれて生きづらさを感じることは増えていった。
たとえば以下のようなこと。
- 同世代とのコミュニケーションの仕方や他人との距離感が分からない。
- 他人の顔色をうかがってしまう。
- 自分の感情が分からない。
- 大事なことでも他人に決定を委ねてしまう。
- 断ることが怖くてできない。
- 自己分析ができない。自分のことが分からない。
- 精神年齢が低い。
他人から利用されたり、雑に扱われても、その場で気づくことができなかった私は、お金を失うこともあったし、傷つくことも多かった。
就職は失敗、バイトも長続きせず、付き合った彼氏は暴力男だったり、ギャンブル男だったり。
本当、生きづらかった。。
【虐待と気づくことから人生は変わる】
小さい頃から教育虐待を受けていると、それがふつうのことで虐待だとも気づけず、苦しむ人が多いと思う。
「自分が不出来だから悪いんだ」って、私も自分をたくさん責めてきた。
「あれは虐待だったんだ」と認識してから、親への見方が変わり、支配から逃れたことで、少しずつ自分を取り戻していった。
親が必ずしも正しいわけじゃない。
親の言うことに心をすり減らして、傷ついていく子たちが1人でも自分らしい人生を歩めるように、私も発信を続けていこうと思う。
↓教育虐待の体験を歌にしました。
ぜひご覧ください。