【歌詞】

【この歌を作ったきっかけ】
春、とある番組の街ブラロケを観ていたら、公園で入学の記念撮影をしていた小学生が。
シックな焦茶色のランドセルを背負った女の子やったんやけど、芸人さんが
「ランドセル、自分で選んだん?」って聞いたら
「ママが選んだ」と。
それが不本意そうに見えてしまったのは、私が歪んでいるからかもしれないけど、そのシーンを観て「ランドセルはママが決めた」のフレーズが思い浮かんでしまった。
【この歌に込めた思い】
ちなみに私の時代、私の地域では、「男は黒・女は赤」だったから、選択肢もなかった。
今はいろんな色が選べていいなぁと思う反面、「汚れが目立ちそう」「学年が上がった時に恥ずかしいかも」など、親が先回りして苦慮するのも分かる。
ただね、この6〜7歳の時期に「願いが叶った」という成功体験は後の人格形成に影響するんじゃないかな、と私は思うんよ。
遅かれ早かれ、人生は思い通りにはいかない、ということを学んでいくんだから、せめてこれから毎日使うランドセルは、思い通りのものが手に入ったという経験にしてあげてほしい。
もし、学校でいやなことがあっても、「このランドセルは私の希望を叶えたものだ」という無意識の肯定感が、救いになる可能性だってあると思うし。
「どうせダメって言われる」
「夢は叶わない」
そんな諦めの種を植えつけないであげてほしい。
そんなことを考えつつ、自分の教育虐待の体験を交えた作品にした。
同じような体験をした人には、「自由に生きてね」っていうメッセージとして、親の人たちには、「こういう悲しい結末にならんといてね」っていうメッセージとして受け止めてもらえたらいいなと思う。