【歌詞】

【この歌を作ったきっかけ】
20代の頃に作っていた歌で、メロディラインとか気に入ってたんだけど、自分の中で「どうしてこんな歌詞が出てきたんだろう?」っていう部分があって。
作中に出てくる犬は、中学時代に飼ってた犬のイメージで当初は歌詞を書いていたから、いまいち主語が見えてなかったのを10数年ぶりに改めて見直してみたのね。
「もうどうなったっていいや〜」の部分は、もともと「お前を繋いでる鎖解いたら 振り返らず進め」という歌詞を書いてたんやけど、鎖に繋がれていたのは自分のほうで、愛してほしかったのも、愛していたかったのも自分だったと気づいて。
自分の愚かさや弱さ、そういうの全部なかったことにしたままで「いい子」のふりをして生きようとするから、生きる意味を見失ってしまってたんだなとやっと分かった。
つまり、作中の犬は、心のずっと奥のほうに置いてきた自分自身だったんだな、と。
20代の頃は自分と向き合う胆力も言語化する力もなかったけど、心はちゃんと訴えていたんだと歌詞を見て思った。
今さらではあるけど、当時の自分の心を汲み取って作品として完成させられたのは、よかったかな。
【この歌に込めた思い】
中学時代に飼っていた犬は、捨てたのではなく実際は病死だったんだけど、親は私が学校に行っている間に犬を土葬してしまい、話題にすることも避けて、犬がいたという事実もなかったことのようにふるまったのね。
私自身、その時の違和感を「受験勉強をしなくちゃいけないから」という理由で、飲み込んでしまった。
それから、私は自分の本音がだんだん分からなくなって、生きづらさを抱えるようになっていった。
自分の保身のために犬を死なせてしまったという事実。
他にもいろいろあるけど、そういう現実と向き合う時、みじめで、ダサくて、イタい自分から目を背けたくなる。
でも、その自分を受け入れた時に初めて、自分の人生を生きることができるんだってことを、この10数年で学んできたから。
過去の私へのアンサーを、最後のサビに込めた。
この歌が、生きる意味がわからなくなってしまった人の気づきにつながればいいなと思う。
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